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このコーナーの文は、加筆・再構成し
「精霊神の原郷へ」一冊にまとめられました

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 荒神問答

米良の宿神

  道化

  翁面


 このコーナーの文は加筆再構成され
「空想の森の旅人」
に収録されています

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漂泊する
仮面



 神楽を伝える村へ MIYAZAKI神楽画帖展2023 は
AFAF:ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023

にコラボレーション出展します。

ART FAIR ASIA FUKUOKA」は2015年より福岡で開催している、アジアをコンセプトとした日本唯一の
アートフェアです。地理的にも歴史的にもアジアの玄関口として機能する福岡の街で、
「日本とアジアのアートマーケットの架け橋に」をテーマに掲げ、アジアのこれからを背負う
アーティストを紹介するとともに、国内の文化芸術の魅力をアジアへ発信し、
アジアのアートマーケットを活性化する、グローバルなアートフェアを目指しています。

*詳細は https://artfair.asia/ でご覧下さい。


この「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」に「由布院空想の森美術館」の出展名、「神楽を伝える村へ」の
企画タイトルで参加します。アジアと日本のアートシーンの最前線に位置するアートギャラリー、ミュージアム、
企業など
120施設が参加するスケールの大きなアートフェアです。「神楽を伝える村へ」はすでに
「由布院空想の森美術館」
(大分・由布院)と「小鹿田焼ミュージアム渓声館」(大分・日田)で始まっており、
以後「ギャラリー聚遠館
(熊本・南阿蘇)、「ギャラリー蔵守」(宮崎・高千穂)
「友愛の森空想ギャラリー」
(宮崎・西都)の順にオープンしてゆき、9月には五会場が出そろい、
これが今年の「
ART FAIR ASIA FUKUOKA2023」にリンクし、コラボレーション企画となるのです。

【由布院空想の森美術館 展示ブース紹介】

九州の民俗仮面を収集・研究・展示の核とする由布院空想の森美術館の主宰者・高見乾司が民俗仮面のルーツを訪ね、
神楽の伝承地へ通い続けた
30年間に描いた「神楽画帖」のシリーズと神楽を伝える村の心象風景に仮面を
コラボした作品を展示。この企画は、由布院・日田・南阿蘇・高千穂・宮崎西都の五会場
(ミュージアム・ARTギャラリー・古民家ギャラリーなど)と結んだ広域の展覧会とリンクする。
このブースを起点に、九州を横断する形で展開されている企画展を廻ることができる。
さらに企画の第二期として、
11月からは神楽を伝える村を訪ね、高見の現場制作
12時間連続/10週のライブペインティング>に同行し、ペインティング・取材・撮影・観賞
などに参加することができる
(いずれも要・予約)
神楽と仮面の源郷に旅し、日本文化の古層を探訪する
ARTプロジェクトである。



【「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」の概要】

2015年より開催されているアジアをコンセプトとした日本唯一のアートフェア「ART FAIR ASIA FUKUOKA」です。
今季はその
8回目として、「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」(AFAF2023)が922日~24日の3日間、
マリンメッセ福岡
B 館で開催されます。

同フェアは、福岡からアジアのアートマーケットを活性化させ、国際競争力のある都市とすることを狙ったもので、
一般社団法人アートフェアアジア福岡が主催してきました。一昨年からの年間はコロナ過の影響で中止・縮小
をしながら運営を続けてきましたが、今年は過去最大規模となる
117ギャラリーが参加。
うち
51ギャラリーが初出展です。またコロナ禍後では初となる、韓国、香港、台湾やASEAN諸国から
14
ギャラリーが出展します。会場も昨年比約4倍の約5000平米の広さとなり、
よりダイナミックなフェアが期待されています。

AFAF2023は、従来の「ASIA」「Unlimited」に加え、新設の「The Wall」の3セクションで構成されます。

アジアのアートに特化した「ASIA」には、Gallery Artcelsi(ソウル)、ArtemisArt(クアラルンプール)、
アートフロントギャラリー(東京)、
Art in dongsan(ソウル/コヤン)、a|n Gallery(香港)、
長亭
GALLERY(東京)、Gallery EYN(ソウル)、GALLERY HAYASHI + ART BRIDGE(東京)、
IT Park Art House(台北)、J 12 contemporary art by jason(香港)、LEESAYA(東京)、
LOTUS GALLERY(プサン)、nca | nichido contemporary art(東京)、N gallery(テグ)、gallery 蓮依(神奈川)、
Satoko Oe Contemporary(東京)、東京画廊+BTAP(東京/北京)、小山登美夫ギャラリー(東京)、
Gallery Upkas(テグ)、Uspace Gallery(台北)、Vin Gallery(ホーチミン)、Vinyl on Vinyl(マニラ)
22ギャラリーが参加します。

また「Unlimited」には、本年初出展のMAKI Galley(東京)、N project(大阪)、YIRIARTS(台北)をはじめ、
ミヅマアートギャラリー(東京
/シンガポール/ニューヨーク)、ときの忘れもの(東京)、
GALLERY TARGET(東京)、TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)、√K Contemporary(東京)など、
老舗から新進気鋭の若手まで
82ギャラリーが出展します。

オープンスタイルの「The Wall」は、レントゲン藝術研究所準備室(東京/金沢)、DMOARTS(大阪)、YUKI-SIS(東京)、FINCH ARTS(京都)、GALLERY SOAP(北九州)など15ギャラリーが軒を連ねます。

AFAF2023ではこうしたギャラリーブースのほか、アジアをコンセプトとしたキュレーションブースや、
異業種・他地域とのコラボレーションブースを設置。コラボレーションブースには
Fukuoka Wall Art Project(福岡)、GALLERY W(東京)、九州産業大学芸術学部芸術表現学科(福岡)、瀬戸内アートコレクティブ(香川)、
由布院空想の森美術館(由布院)など
7社・団体が出展します。

今年は昨年に引き続き、福岡市との協力のもと、会期中に「”Fukuoka Art Next” Week FaN Week 」を実施。
また今年から一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパンを共同開催に迎え、産業界との連携を強化、
日本のアートマーケットにおけるエコシステムの活性化とさらなる発展を目指しています。





 神楽を伝える村へ
 MIYAZAKI神楽画帖展2023
概要



 山を越えて行くと、遠い峰の向こうから、神楽笛の音が響いてくることがある。
宮崎県には、総数
300座を超える神楽が伝承されており、秋から冬、そして春へかけて、
山深い村々や海辺の里で、終夜、神秘の舞が舞い継がれるのである。神楽の場に、
荘厳な仮面神が現れ、優美な舞が舞われるとき、そこには、勇壮な国家創生の
英雄たちの物語と、古くからその土地に座し、人々の暮らしを見守り続けてきた
土地神たちの織り成す絵巻が繰り広げられる。

焚き火の煙、焼酎の香り、太鼓の音。舞人、旅人、村人、子供たち。
吹きすぎてゆく風、舞い散る小雪。

御年104歳になる神楽の画家・彌勒祐徳(みろくすけのり)先生は、
98
歳頃まで現場に100号のキャンバスを持ち込んで描いておられたが、

――夜中の2時を過ぎた頃、神楽の神様が降りてくる・・・

と仰っていた。私も、民家で観客の間に座って折り畳み式の小さな画帖を広げて描いたり、神楽の舞われる御神屋の脇に広げるロール式の90センチ×30メートルの大作を描いたりするが、その感覚は良くわかる。神が人に憑依し、人が神に変移する空間。今回、由布院・日田・南阿蘇・高千穂・西都の五会場を結んだ企画として自作を展示し、30年にわたる神楽探訪の旅の一端を辿ることが出来ればと思う。そしてその地点から、また神楽の現場を訪ねる旅に出よう。
その折、同好の士が増えていれば、なおありがたい。




  【第一期】

<会場1>由布院空想の森美術館/大分県由布市湯布院町

◇会期 2023520日~1030

1986年に開館し、「九州の民俗仮面」と「神楽」を展示の核とし、「アートの町」と呼ばれた
由布院のアート活動を牽引した同館は、
2001年に一度閉館したが、2018年に再開、
2022年に別館・林檎蔵ギャラリーを併設して、およそ20年の年月をかけて再起動した。
この間に宮崎へと移住した高見乾司は、神楽の現場に通い、地域再生の活動と理念を提言・
実行し続けた。そのことが、今回の企画へと連結したのである。




<会場2>小鹿田焼ミュージアム渓声館/大分県日田市源栄町

◇会期 2023610日~1030

・オープニング企画 成澤けやきのディジュリドゥコンサート&高見乾司のライブペインティング 610日 午後6時から(好天の場合は屋外。雨天の場合は室内で開催)*好評のうちに終了。

大分の民陶「小鹿田焼」の里に隣接する「ことといの里」に1019年にオープンした同館は、
小鹿田焼の古陶・約
500点を収蔵。小鹿田焼の源流を探訪する圧巻の古資料と、
現代アートにも通じるオブジェ群も合わせて展示している。この
1Fギャラリーで
神楽の里に思いを馳せる心象風景と小鹿田焼の古作をコラボする。



<会場3>ギャラリー聚遠館&バンブーフォレストKAGUYA /熊本県南阿蘇村

◇会期 2023820日~1030

南阿蘇村に在住し阿蘇の四季、人々の暮らし、度重なる災害などを記録し発信し続ける写真家・
長野良市が主宰するギャラリー「聚遠館」。長野と高見は神楽取材や旅行企画で一緒に行動する
仲間でもある。熊本・阿蘇・大分地震、球磨川流域水害などの支援に駆け回っていた長野の
ギャ ラリーも片付けが終わり、この夏、再出発となった。この空間に神楽の絵が展示される時、
阿蘇 の草原に風が吹きわたり、神楽の幻想世界へと誘う場となる




<会場4> ギャラリー「蔵守」/宮崎県高千穂町秋元

◇会期 202391日~1030

牛小屋を改装した野趣あふれるギャラリーと農家民泊に高千穂神楽に限定した作品を展示し、
神楽の始まりを告げる企画とする。高千穂に通い始めて
30年。一緒に神楽の絵を
描きながら育った少年がいる。彼らとの再会が楽しみ。




<会場5 >友愛の森空想ギャラリー/宮崎県西都市穂北

◇会期 20231020日~1030

高見乾司が由布院から宮崎へと移転し、その後の拠点となったこの地は、東に日向灘
の潮音を聞き、南は黒潮踊る太平洋へと続き、西は九州脊梁山地を控え、北は高千穂・
椎葉の山脈へと連なる。ここから神楽の伝承地へと通い、伝承者と交流し、若者たちと地域再生・
神楽の伝承等について語り合ったのである。展示は全体を俯瞰しながら、新作を随時展示してゆく。秋が深まれば、ここから神楽の里へと通う日々が始まる。

・写真の建物は古い教会を改装した同ギャラリー。 




【第二期】

上記の会場を起点に、神楽を伝える村を訪ねる。10時間から20時間にも及ぶ神楽を連続
10
週間にわたって描き続ける高見乾司のライブペインティングに描く・撮影する・取材する・
観賞する・村人や伝承者と交流するなどの行為によって参加する。出来た作品を上記会場
20142月~3月へかけて展示する。この一連の活動全体を「神楽を伝える村へ」
と題したアートプロジェクトとする。





 


このARTプロジェクト「神楽を伝える村へ」は、「ART FAIR ASIA FUKUOKA2003」に
コラボレーション出展します。同フェアは
2015年より福岡で開催している、
アジアをコンセプトとした日本唯一のアートフェアです。地理的にも歴史的にもアジア
の玄関口として機能する福岡の街で、「日本とアジアのアートマーケットの架け橋に」
をテーマに掲げ、アジアのこれからを背負うアーティストを紹介するとともに、国内の
文化芸術の魅力をアジアへ発信し、アジアのアートマーケットを活性化する、グローバルな
アートフェアを目指しています。福岡市のマリンメッセ
B館を会場に922日~24日までの
三日間開催されます
(21日はマスコミ等向けの内覧会)
国内
100施設、アジア20施設の現代美術をテーマとしたアートギャラリーが200
ブースを埋め、世界からミュージアムディレクター・キュレーター、アートコレクター
やバイヤー等が訪れます。国内のギャラリー同士の交流も生まれます。




   

  

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(SINCE.1999.5.20)