【第一期】
<会場1>由布院空想の森美術館/大分県由布市湯布院町
◇会期 2023年5月20日~10月30日
1986年に開館し、「九州の民俗仮面」と「神楽」を展示の核とし、「アートの町」と呼ばれた
由布院のアート活動を牽引した同館は、2001年に一度閉館したが、2018年に再開、
2022年に別館・林檎蔵ギャラリーを併設して、およそ20年の年月をかけて再起動した。
この間に宮崎へと移住した高見乾司は、神楽の現場に通い、地域再生の活動と理念を提言・
実行し続けた。そのことが、今回の企画へと連結したのである。
<会場2>小鹿田焼ミュージアム渓声館/大分県日田市源栄町
◇会期 2023年6月10日~10月30日
・オープニング企画 成澤けやきのディジュリドゥコンサート&高見乾司のライブペインティング 6月10日 午後6時から(好天の場合は屋外。雨天の場合は室内で開催)*好評のうちに終了。
大分の民陶「小鹿田焼」の里に隣接する「ことといの里」に1019年にオープンした同館は、
小鹿田焼の古陶・約500点を収蔵。小鹿田焼の源流を探訪する圧巻の古資料と、
現代アートにも通じるオブジェ群も合わせて展示している。この1Fギャラリーで
神楽の里に思いを馳せる心象風景と小鹿田焼の古作をコラボする。
<会場3>ギャラリー聚遠館&バンブーフォレストKAGUYA
/熊本県南阿蘇村
◇会期 2023年8月20日~10月30日
南阿蘇村に在住し阿蘇の四季、人々の暮らし、度重なる災害などを記録し発信し続ける写真家・
長野良市が主宰するギャラリー「聚遠館」。長野と高見は神楽取材や旅行企画で一緒に行動する
仲間でもある。熊本・阿蘇・大分地震、球磨川流域水害などの支援に駆け回っていた長野の
ギャ ラリーも片付けが終わり、この夏、再出発となった。この空間に神楽の絵が展示される時、
阿蘇 の草原に風が吹きわたり、神楽の幻想世界へと誘う場となる
<会場4> ギャラリー「蔵守」/宮崎県高千穂町秋元
◇会期 2023年9月1日~10月30日
牛小屋を改装した野趣あふれるギャラリーと農家民泊に高千穂神楽に限定した作品を展示し、
神楽の始まりを告げる企画とする。高千穂に通い始めて30年。一緒に神楽の絵を
描きながら育った少年がいる。彼らとの再会が楽しみ。
<会場5 >友愛の森空想ギャラリー/宮崎県西都市穂北
◇会期 2023年10月20日~10月30日
高見乾司が由布院から宮崎へと移転し、その後の拠点となったこの地は、東に日向灘
の潮音を聞き、南は黒潮踊る太平洋へと続き、西は九州脊梁山地を控え、北は高千穂・
椎葉の山脈へと連なる。ここから神楽の伝承地へと通い、伝承者と交流し、若者たちと地域再生・
神楽の伝承等について語り合ったのである。展示は全体を俯瞰しながら、新作を随時展示してゆく。秋が深まれば、ここから神楽の里へと通う日々が始まる。
・写真の建物は古い教会を改装した同ギャラリー。
【第二期】
上記の会場を起点に、神楽を伝える村を訪ねる。10時間から20時間にも及ぶ神楽を連続
10週間にわたって描き続ける高見乾司のライブペインティングに描く・撮影する・取材する・
観賞する・村人や伝承者と交流するなどの行為によって参加する。出来た作品を上記会場
に2014年2月~3月へかけて展示する。この一連の活動全体を「神楽を伝える村へ」
と題したアートプロジェクトとする。
このARTプロジェクト「神楽を伝える村へ」は、「ART FAIR ASIA FUKUOKA2003」に
コラボレーション出展します。同フェアは2015年より福岡で開催している、
アジアをコンセプトとした日本唯一のアートフェアです。地理的にも歴史的にもアジア
の玄関口として機能する福岡の街で、「日本とアジアのアートマーケットの架け橋に」
をテーマに掲げ、アジアのこれからを背負うアーティストを紹介するとともに、国内の
文化芸術の魅力をアジアへ発信し、アジアのアートマーケットを活性化する、グローバルな
アートフェアを目指しています。福岡市のマリンメッセB館を会場に9月22日~24日までの
三日間開催されます(21日はマスコミ等向けの内覧会)。
国内100施設、アジア20施設の現代美術をテーマとしたアートギャラリーが200の
ブースを埋め、世界からミュージアムディレクター・キュレーター、アートコレクター
やバイヤー等が訪れます。国内のギャラリー同士の交流も生まれます。
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